前作で世界観設定が周知されている分、ストーリーや些細な心理描写・セリフに集中が出来る仮面ライダーアマゾンズseason2
主人公の出どころが明かされる回からラストまで、休む暇も救済も無く酷烈な展開を一気に駆け抜けていくのが秀逸です。
前作を上回る作品!
それでは、あらすじから紹介していきましょう。
仮面ライダーアマゾンズseason2のあらすじ
「トラロック」作戦遂行から5年後、街に放たれた4000体のうち殆どが駆除されていた。しかし新種のアマゾンが発見され、感染された人間はランダムにアマゾン化する代物だった。
現在は野座間と代わり『4C』(特定有害生物対策センター)がアマゾンの駆除にあたっている中、不良少年たち(チームX(キス))が興味本位でアマゾン狩りを始めだす。
実際に戦闘するのは千翼=仮面ライダーアマゾンネオ。ある日の狩りで、千翼はカラスアマゾンに変身するロングヘアーの少女・イユと出会う。
仮面ライダーアマゾンズseason2の見どころ

- 動く死体“ゾンビヒロイン”イユの類まれな存在感と演技力、可愛さ
- 初めて恋をした少年の滑稽なほど独善的で一途な姿
- 人間時の着衣のまま殺しにかかるアマゾンたち
- 実験隊のアマゾンにはないフェチズム
- 人体の特定部位に対する執着心の描写
- 役者本人がバイクを運転する場面がたくさん見られる
人間に感染する溶原性細胞の保持者「オリジナル」は、千翼と千翼の母・七羽だった。
感情を持たなかった筈が、自らの意志で千翼を庇うようになるイユ。組織に背き千翼との逃避を選んだため、100%逃げられない廃棄処理がイユに実行される。
その影響で「自分含む家族全員が父親に喰われた」誕生日会の記憶を、まだらに思い出していき錯乱してしまう。
廃棄処理を止めるため4C本社に乗り込むも、もうどうにも出来ない事を悟る千翼。
イユの「楽しかった場所」へ必至に逃れるも、アマゾンを終わらせたい悠と仁が待ち構えていた。千翼とイユ、二人の物語は絶命により完結。
オリジナル、溶原性細胞を撒いたマモル、実験体アマゾンは跡形もなく消えた。しかしシーズン2でもアマゾンのテーマは完結しません。
始める事は出来ても、終わらせる事が出来ないという結末です。
仮面ライダーアマゾンズseason2は、どんな人が観ると楽しめる?

- シリアスで救いようのない展開に打ちのめされたい人
- 切ないけど最期に一筋の光が射すようなトゥルーエンドが好きな人
- 個々の視点から物語をかみしめて共感・考察したい人
仮面ライダーアマゾンズseason2のキャスト
シーズン2からの登場となる主要キャストを紹介します。
主要キャスト
(演:前嶋 曜)
18歳。シーズン2の主人公であり、1年半前に4Cに保護された特別なアマゾン。後に脱走し長瀬たちチームXに拾われる。
(演:白本彩奈)
アマゾンに喰われ死亡後、シグマ技術により蘇りアマゾン駆除の任務を遂行している。表情も感情も一切持たない。
チームX(キス)
(演:赤楚衛二)
17歳。“アマゾン狩り”と称し、金銭と刺激を求めアマゾンを奇襲する動画をアップしている。
4C(フォーシー)
(演:三浦孝太)
イユが所属する黒崎隊隊長。イユを含め、すべてのアマゾンに冷然とした態度を貫く。
(演:籾木芳仁)
政府から派遣され黒崎隊付となる。戦闘に参加しないためか、どこか他人事とも思える発言が多い。
その他
シーズン1から引き続き悠・仁、行方知れずになっていたマモル、4C所属となった美月・福田、志藤・望・三崎の旧駆除班、4C局長へ出世した橘に秘書の加納など。前作の主要メンバーもしっかり5年後を生きています。
仮面ライダーアマゾンズseason2の主題歌
DIE SET DOWN
歌:小林太郎 (ジャンル/ロック)
前作(仮面ライダーアマゾンズseason1)と同じスタッフが作詞作曲を担当。小林太郎氏が歌唱を務めます。
シーズン1主題歌「Armour Zone」と同じロックサウンドながら、切なさ極まる歌声と、無常で無情な本編の世界観を明確に際立たせるリリックが印象的です。
season1とseason2の違いは?
- 人間とアマゾン態を問わず、血しぶきをあげながら絶命するまで、断末魔の描写が濃い
- 陰湿な雰囲気が和らぎ、残酷描写の鮮烈さが増加
- 前作からのメンバー全員、立ち位置が大きく変わっている
season1の特徴
「己は何者か」、生き方を切り開くストーリー。生きる=多種族の犠牲の上に成り立つ、を全力で描き、臨場感たっぷりの格闘シーンが満載
season2の特徴
生き残るために闘うほど、救済がなくなっていく」ストーリー。各キャラクターの人格をや心理をより丁寧に、少年少女・恋人・家族など、それぞれが持つ情の視点から掘り下げている。
season1とseason2はどっちが良かったか?
シーズン2がお気に入りです。
シーズン1で各自が下した選択に対する答えを、正面からぶつけられるキャラクターたち。裏目に出る度、後悔や絶望にもがく様を丹念に拾っている点が好きです。
シーズン2は、前作で高まった期待値を大いに飛び越えるクオリティに到達しています。
仮面ライダーアマゾンズseason2を見た人のレビュー!

他の方の感想を見ると「このキャラの行動は意味不明」だとか「これは間違ってる」など聞きますが、基本的には苦悩しながら出したそのキャラの結論には誰かしら共感しているのだと思います。様々な価値観があるからこそ見ていて共感できるキャラに感情移入しながら楽しめ、個人個人で自分に合った視点で見ることがきる良い作品だと思いました。
参考元:Amazon
描写や作風は好き嫌いが別れるタイプの作品ですが個人的にはとても面白いです。単純に「グロイ、人が死ぬ=大人向け」というわけではなく取り扱うテーマがニチアサでは踏み込み辛いものをしっかり描こうとしていると思います。ニチアサのテレビシリーズも自分は楽しんでいますが差別化された本作の路線もまた違う魅力を持っているので独立した一つの作品として楽しんで欲しいです。
参考元:Amazon
久しぶりに見ごたえのあるドラマを堪能した。地上波の規制がんじがらめのドラマではなく、血の通った熱くそして物悲しい世界観だった。みんなもう解放してあげてほしい。楽になってほしいと願う。素晴らしいアマゾンズの世界は、これにて完結でいいと思う。
参考元:Amazon
一番良かったと思う点は、一人ひとりの登場人物を本当に大事にしているところですね。シーズン2初登場の人物もそうですが、特にシーズン1からの登場人物は5年という歳月を経て、それぞれキャラクターに深みが増しているのは素晴らしいです。そして、その登場人物たちが単純に増えていながらも、全登場人物を余すところなくしっかり掘り下げているのが良いです。シーズン1を見て気に入った方は確実に満足できる内容だと思います。
参考元:Amazon
最後にもう一度言いますが、これは人ではなく「アマゾン」の物語です。人に在らざる者達、人に害なす者達、しかしそれでも人としての感情を持った者達の生き様と死に様を刻むストーリーです。
参考元:Amazon
仮面ライダーアマゾンズseason2のレビューは内容が濃いです!視聴したあとにレビューをじっくり読むと「なるほどなぁ〜」と感じるところが多々あります。
まとめ:仮面ライダーアマゾンズseason2を観た感想
「この世に生まれた事が罪であり、生きる事こそ罰だろう。」主題歌の歌いだしがまさしく千翼そのものでした。
シーズン1の主要キャラクターが5年間、悩み苦しみながら生き続けた経過の上に「人類の価値観では存在が許されない少年少女」の恋模様が構築されていく本作。
序盤は感情移入できるキャラクターはいませんでしたが、千翼の出生の秘密が明かされていくうちに自ら行動を起こし始めるイユの相手を想う気持ちにグッとくるものがありました。